そして私たちに何がわかるというのだ
何がわかるというのだ、何故そんなに理不尽に、
私たちに何がわかる?誰の絶望がわかる?誰のかなしみがわかる?
誰の恐怖がわかる?誰の感じるおぞましさをわかる?
何がわかるんだ、何がわかって、なにをわかってわたしたちは笑うんだ、
どうしてなんだ、どうして、涙がとまらない、どうして私たちはそんなにも理不尽な事ができるのか。
誰が彼をわかるんだ。
常識って何だ、たかが私たちのような子供に、何がわかる。
この世界のどこに、だれが、常識を作った。
だれが当然を作って、誰があたりまえの感覚を、知っている。
彼がおかしいのではない、この世界がおかしいのだ。
彼の感覚がおかしいのではない、私たち全員の感覚が、おかしいのだ。
彼にこの世界がどう映っているのか、
それは急に、歪んで、引き伸ばされて、千切れて、粉々になって、
体中が粟立つような音が響いている、世界かもしれないじゃないか。
彼にとって私たちは何であるのか。私たちは鬼なんじゃないだろうか、私たちは殺人者なんじゃないだろうか、実際、私たちの心はもう殺人者なのではないか?
誰一人として見ようとしない、
腐った正義感を持ってどこにいく。腐った常識を訴えて何になる。
あなたが流した涙のどこに美しいものがある。
あなたの流した涙のどこに、正義と自由と平等と、法があった?
棄ててしまえ そんな中途半端な常識や正義感なんてものは訴えるまえにすててしまえ
ふりかざすまえにすててしまえ 徹底できないものを大袈裟にふりかざして
何が正義だ 何が平等だ 何が自由だ何が平和だ
ねごとをいっているんじゃない 誰が壊しているわたしたちだろうおまえだろう誰一人として守ろうとしていないじゃないか!
なにがわかるなにがわかるなにがわかるなにがわかる
何を見ようとした
あなたたちは一度だって、私たちは一度だって何かを見ようとしたか?
何かを見ようとして 誰かが生きる事を否定するか?
理不尽だ理不尽だ、何が法だ、何が慈愛だ、何が仲間だ、そんなもの棄ててしまえ
そんなもの棄ててしまえ
そんなもの棄ててしまえ
あなたたちが学んでいるものはおかしい あなたたちの夢なんてものはおかしい
腐っている あなたたちの考え方は腐っている
涙が止まらない
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