低迷

あのひとと喋りたいと思わないことがすこし辛い。
あのひととメールしたいと思わないことがすこし辛い。
あのひととメールできて嬉しいって思わないことがすこし辛い。

お互い、最近ぼーっとしてるからだろうけど。
お互い、最近、なんだかきもちが平坦だからだろうけど。
一抹の不安。

ああ
幸せに慣れ過ぎて幸せがわからないんだろうか
それともただたんに、
幸せってものが私の中からどこかにいってしまったからだろうか

恋じゃないよ、愛じゃないよ。何かよくわからないけどやわらかいものがそこにあったはずなんだけどなんだかもうよくわからない。
ああ、愛ではあるのかもしれない。
１がつ２８にちの私はあんなに取り乱していたのに
メールがこなくても、何も思わずぼーっとしている。依存がどこかにいったんだろうか、執着がどこかにいったんだろうか。
いや、何に対するしゅうちゃくもいまなんだかきえてしまいそうな。
私はいま何がほしいんだろう。



今日、泣いた。
ふーちゃんが、あったかくて。
大きくて、優しくて、同い年なのに、大人で。
やさしくてやさしくてやさしくて。私の髪の毛をぽんってなでていった。
うずくまってた私は、思わず、そのまま、ないた。
頭を落としてうずくまっていたから、瞼の上に涙がのぼって。
ぼろぼろ汚れたアトリエの床に落ちた。
蘭ちゃんがしんどいの知ってるよって、わがままいってもいいんよって、
今まできいたことないくらいやさしい声だった。

なんで私の周りの人たちは
底なしにやさしいんだろう
大学には
いままでであったことのないような
やさしくておおきくてやわらかいひとたちがなんにんもいる。

ああ　あまえてしまう
やさしくされると　わたしがなぜこうやってうずくまっているのかわからなくなる
もうしわけなくてしかたなくなる
ごめんねって泣いた
ただごめんね、ごめんねと。
迷惑ばっかりかけてごめんね。私はみんなが好きなんだ。