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音楽・絵・文章・打鍵。 好きなものはたくさんあるけどほどほどにいろいろやってく蘭々の日記です。同人要素たまに。女性向けだよ。注意。
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金沢に到着してから、曽良くんの容態が悪化したような気がする。

大きな藩だけに面倒な出入国の手続きをする曽良くんの横顔を見て、本格的に心配になっていた。
何か私に出来ればいいのだが、生憎私は俳句を除いて何をやっても曽良くんには及ばない。
地理にも疎いし、話し言葉も達者ではない。
特に慣れない土地の方言なんてまるで別の世界の言葉のようで、道を尋ねる事すらままならない。
私の話し相手は専ら俳句を嗜むそれなりに学のある人々で、話し言葉が不便でも紙と筆さえあれば書く事に長けた相手とは直ぐに意志の疎通を図る事が出来るのだけれど。
私の周辺の事はすべて曽良くんが世話をしてくれて、何もできない私はただぼうっとその横顔を眺めながらつっ立っている。

手続きの途中で、曽良くんが私を呼んだ。いつもは二人でひとつ取る出国の為の出判を、別々に取ってもいいかという問いだった。
別にいいけど、と別段深く考えることはなく答えたけれど、曽良くんはいつも以上に愛想がなかったように感じた。

入国後、一笑の死を知った私はそんな事は頭から吹き飛ばしてしまったのだけれど。

金沢で私は今まで以上に厚い歓迎を受けた。話をするすべての人がとても親切で、丁寧で、宿から何からすべて世話をしてくれた。
いつも道案内や面倒な使いも喜んで買って出てくれる人が居たし、曽良くんに掛かる負担も減って居心地のよさと周りの対応に私ははしゃいでしまっていた。
頻繁に句会を開き、沢山の景色を見て周り、今までに無いほど長く滞在した。
体調を崩した曽良くんは句会に出られない事もしばしばで、夜中に蝋燭を灯して書き物をする背中を見る時間も、極端に少なくなっていた。

色々な病気に薬効のある温泉があるというのを聞いて嬉々として曽良くんを誘った。やはり道案内を買って出てくれる人が居て、暫くすると曽良くんの体調も回復してきたようだ。

だからこの国を出るときに、私たち二人の旅が終わってしまうだなんて、思ってもみなかったんだ。

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やっぱメモ形式にしたほうが…OTL

曽良くんとしては、金沢に入ってから芭蕉さんがワッショイされまくってるのを見ていい気持ちはしなかったようです。
病気といえども句会には出席できないし、芭蕉さんにあこがれてあつまった人たちに芭蕉さんはへらへら笑って応対してるし。
実際このとき、曽良くんは端におかれてることが多かったらしいです。
芭蕉さんが俳句の才を見出した相手を酷く気に入って可愛がったり、いろんな人といろんな話をしたり、
自然と曽良くんと接する時間も減ってしまったんですね。
芭蕉さんとしては曽良くんはもちろん大切だから、そんなこと全く気にしてはいなかったんでしょう。
当たり前に隣にいるわけだし、芭蕉さんにとって一番大事な人って決まってるわけだから、まさかそんな事で曽良くんが不安になったり機嫌を損ねたりしているなんて思ってもみなかったんでしょう。
芭蕉さんが温泉に誘ってくれてちょっと嬉しくなった曽良くんの気持ちを温泉道案内が踏みにじってくれるってのがちょっと書きたい。
すれ違いっておーいしーねーーー。

別れの句の

ゆきゆきてたふれ伏すとも萩の原  曽良

今日よりや書付消さん笠の露

もめっちゃ(゚д゚)ウマーですがどういう方向性にしたらいいか悩む…
ただ同行二人、の字を消すっていう芭蕉さんの句には、芭蕉さんの侘しさがいっぱい溢れてるように感じるから、そう書くつもりなんだけど…
曽良くんのたふれ伏すとも、には芭蕉さんを一人にしてしまう自分のふがいなさを書いてるように思えるんだけど…んーんーんーこの展開としてはどうなんだろう…
でも芭蕉さんの文章に比べて曽良くんの日記はこの件に関して酷くぶっきらぼうに記してあるんだよね。なんでもなかったのように。
それに芭蕉さんが一人持ち上げられて自分はほったらかし、っていうのを快く思ってなかったんじゃないかとか…
それを知ったときはこいつら仲悪かったのか…と凹みましたがこれって嫉・妬☆だよね!!
金沢で芭蕉さんがチヤホヤされてたからだよね!自分が置いてけぼりだったからだよね!どうも御馳走様でした!!
妄想が爆発して止まらないわけですが、極めつけには表向き体調悪くて旅を断念したはずの曽良くんが芭蕉さんの訪れる予定地を悉く先回りしてったってことですよ。
自分が全部予定組んでたわけですからね、把握しきってるんですね、萌えるね!!
あと一日滞在すれば同じ宿に芭蕉さんが泊まるって知りながら早く出発して一句書き置いたり(よもすがら秋風聞くやうらの山)、それに芭蕉さんが一日会えなかっただけでチョー寂しいどうしてくれるんだコンチクショーみたいな文章書いてたり。
曽良くんの旅のペース異様に遅いなぁって事で芭蕉さんが今からその町を訪れるであろうことを町の人たちに伝えて歩いてたんじゃないかとか、
自分から別れた癖に宿に先回りして芭蕉さんが良い応対をしてもらえるように宿主に頼んでおいたりとか
何このツンデレ…!!
ムキになったみたいに道順を先回りする曽良くん、ああああかわいい…
芭蕉さんは後になって色々曽良くんの気持ちがわかってきたようですよ、おいしいですね、この二人、食っていいかな。まじうまいんだけど。

あー曽芭かきたい。このネタでかきたい。余計なエピソードもとりあえず書いておこうっていうメモでした。

それはそうと清風さんも書きたいんだけど…
芭蕉さんは清風すばらしいいい人親切って褒めちぎってますが曽良くんは好きじゃないみたいです。
芭蕉さんにはめっさくさ優しい清風さんですが、ずる賢いっていうか、利己主義っていうか。腹黒い
曽良くんはその辺りわかっていたようですね。清風さんってかなりしたたかだったらしいですよ。
表向きの優しさにコロッと芭蕉さんがだまされてるのをみて腹たつんでしょうね。曽良くん。嫉妬ですね。
でも芭蕉さんにはめっちゃ優しい清風さん。素敵ですね。(゚д゚)ウマー!!

あと書きたいエピソードとしては芭蕉さんが若いときに使えたご主人様ですね、萌えるわ…
ぶっちゃけ衆道関係にあったらしいですね、10代のときから受けだったんですね、芭蕉さん。
芭蕉さんの恋人(もちろん男の人)の存在を華麗にスルーしていますが、二人が戯れに書いた句が可愛らしくて思わず萌えました…
いいなー、いいなー、こんな甘い曽芭、ないかなー(暗いのしか書かないくせに!)

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