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音楽・絵・文章・打鍵。 好きなものはたくさんあるけどほどほどにいろいろやってく蘭々の日記です。同人要素たまに。女性向けだよ。注意。
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手首を切る事が神聖に感じたりする日もあったらただ汚く感じたりする日もある。

手首を切るという事に、暗闇と、血と錆びた金属の鉄の匂いと、蹲る私しか浮かばない日もある。
だけど昨日の私は、手首をから血を流している女の子が、気持ち良さそうに明るい光の差す緑の中で、
両手を広げて穏やかに目を伏せている光景を思い浮かべていた。
光を浴びた緑が優しく反射して、白い肌を照らしていた。手首から流れる血はとても暖かで、それは女の子を穏やかな気持ちにしていたはずだった。

私は手首を切る事に対してそんな気持ちを抱いたことはなかったので、嬉しくて、それを記さなくてはと、昨日思っていたはずなのに。

穴に落っこちるとそんな気持ちがリアルに感じられなくて。
感性というものはあるいみ鈍っているのだと思う。
痛みや悲しさや苦しみや寂しさに対してどんどん敏感になってゆくのに、いっぽうで他の事に対する感性が、全く失われている。
憂鬱だとか欝だとか、いや感情一般は、いつでも人間の視野を狭くする。
興奮でも歓喜でも悲哀でも全て、それらにつき動かされている時、人間の感性は、鈍っている。
他の感情に対して、感性がものすごく鈍っている。私が憂鬱だという事は、楽しさや嬉しさやその他すばらしいものに対しての感性がものすごく鈍い人間になっているという事だ。

感情につきうごかされる事は、悪く無い。それは感動ともいうことがある。
それを強く感じられることは、感性というものを養おうとするときには、あたりまえにいるものであるとおもう。
それがあって、私たちは豊かになるのだと思う。

だけれど、欝というものは、はまりすぎてはいけない。
一瞬の喜びや愉しさは、きちんと醒めて、ぱっと一瞬で狭くなった視野が広がる瞬間がある。
けれど欝におぼれているときは、多くの感情が、ずっと見えない。
ずっとずっと見えない。

私という人間はとても乏しくなってゆく。感じるという事に対して、とても鈍くなってゆく。
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