無題

駄目だ、頑張らないと

 

くりらちゃんに迷惑をかけた。病院にまでついてきてもらってしまった。

よく、覚えていない。

ただイヤホンから、何時間も何時間も、私の頭のなかにCoccoのうたごえが聞こえていた。

 

世界がぐるりと廻った。

フラッシュバックするみたいに、ありとあらゆる人がそれぞれに動き廻った。

心地よかった。

 

あまりに、苦しくて気持ち悪くて

机の上に胃液を吐き出しそうで、くりらちゃんに電話した。

動けなくて、助けてほしくて、電話したつもりが、くりらちゃんの声をきくと楽になってしまって、何を言ったらいいか、わからなくなった。

 

イマイさんイマイさんと唱えていた。助けて助けてと、助けてなんて欲しくないくせに、ここにイマイさんが居たら、抱き締めてくれるんじゃないかと思った。

 

くりらちゃんがきてからは信じられないほど時間が緩やかで

くりらちゃんは多分、こまっていた

私は泣きたくもないのに泣いていた。わけがわからない。Coccoは、そんなにかなしいか。

 

誰かに、もたれたくて、しかたないんだと思う。

だけど、誰にももたれたくなんてないのが私だったから

誰かを、見つけようとするようになったのは

進歩なのか、はたまた。

 

 

出口のない迷宮を歩き続けることが好きだったのか。

出口はどこと叫ぶなら、

それはいいこと？

わるいこと？

 

 

くりらちゃんも、イマイさんも、すきだ。

くりらちゃん、すきだ。

だけど、きらいだ。

すきだ。

きらいだ。